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当たり前のありがたさ

2020年5月3日 09時05分

 東日本大震災の時に宮城県にボランティアに行きました。その時の小学生、中学生、高校生たちがみんな「学校に行きたい。みんなと遊びたい。」を言っていたのをふと思い出しました。今なら皆さんにもわかるでしょうか。いつものように起きて、朝ごはんを食べて、学校に行って勉強して友達と遊んでおしゃべりして、部活をして、習い事に行って、気持ちのよいお風呂に入って、あったかい布団で寝ることができる、この「当たり前」は単なる当たり前ではありません。災害やこのような事態になって初めて普段の生活が、いかにありがたいことなのか知らしめてくれます。

 熊本県のボランティアにも行きましたが、熊本県でも宮城県でも不安な生活の中、大人たちを勇気づけてくれたのは子どもたちの明るく元気な声でした。重く暗い被災生活の中、大人が「よし!頑張ろう!」と前を向けたのは子どもたち自身が声を出し、体を動かし頑張ってくれたからでした。

 皆さんにも、家族を、地域の人たちを、誰かを元気にできるその力があります。今のところ発揮する場所はありませんが、学校が再開したら思う存分自分を表現してください。楽しみにしています。

 しかし、そのためには健康な体が必要です。時間に余裕がありすぎて、生活リズムが崩れていませんか。学校再開となって生活にギャップがありすぎると立て直すのに大変です。充実した学校生活を満喫したいなら、生活リズムを整え、健康管理に注意して生活しましょう。待っていますよ。

      養護教諭より