たかがトイレのスリッパと思うことなかれ
2018年5月14日 18時57分
今年度から校内にある全てのトイレにスリッパを設置しました。以前から上履きのままで利用することに衛生上の課題があったことや、来客の際にスリッパがなくて困られたことなどが理由です。1か月経ちましたが、毎日どの時間帯に利用してもスリッパがきれいにそろえられており、気持ちよく利用することができています。
みなさんは 『脚下照顧(きゃっかしょうこ)』ということばを聞いたことがありますか。禅の世界で、『足元(脚下)を照ら(照顧)せよ。』という意味で『自分の行いをよく見なさい。』から転じて『履物を揃えて脱ぎなさい。』という教えです。学校に限らず、よそのお宅でも玄関に履物がそろっている家を見ると、とても気持ちのよいものです。そのような家の人は落ち着いていて仲のよいご家庭だなと感じます。また、トイレのスリッパは、回れ右をして向こう向きに脱ぎますが、これは後から入る人を思いやる心の現れです。どんなに忙しいときでも、履物をきれいに揃えて脱ぐだけの心のゆとりを持ちながら学校生活を充実させたいですね。【生徒指導通信第2号より】